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パチンコ業界リサーチ

20兆円産業・パチンコビジネスの進化と熱き戦い。あなたは「パチンコ」にどんなイメージを持っていますか?パチンコ業界の歴史や現状、気になる今後の展望をご紹介いたします。

今やレジャー産業の代表的存在。基幹産業にも匹敵するスケール。

パチンコはもともと、子供のためのゲームだったらしい。和初期にアメリカから渡来した「ウォールマシン」というゲームを日本の遊具業者が改良し、デパートの屋上などへ普及させたのがルーツといわれている。だが昭和23年に革命が起きた。独自の釘配列と「風車」を持つ「正村ゲージ」が登場し、爆発的人気を呼び起こす。これを境いにパチンコは「大人の遊び」「庶民の娯楽」として、全国へ普及。

以後、パチンコ業界は「チューリップ機」「フィーバー機」など、画期的な遊技台の登場とともに拡大を続けることになる。そして平成6年には市場規模が30兆円の大台に到達。現在はやや減少したものの、1年間に1340万人のファン人口を抱え、28兆7490億円の売上をあげている。この規模は、飲食やゲームなどを含む日本のレジャー市場・娯楽部門(53兆9490億円)の約53%。自動車などの基幹産業にも匹敵するスケールを誇る。またパチンコホールで働く人口も約32万人にのぼる。ちなみに通信産業が約29万人。いかに巨大な産業へと成長しているかが分かる。

レジャー産業等のグラフ

「楽しさ」を「快適さ」を求め、刻一刻と進化。

パチンコ店イメージ

パチンコ業界の進化は、今も続いている。「パチンコホールに入ったことがない」という方は、一度、クラブハウスに足を運んで欲しい。まずは、ハード面の進化、ハイスペック化に驚くだろう。鮮やかな液晶ディスプレイに映し出される、バラエティに富んだキャラクターたち。アイドル歌手から、人気アニメ、韓流ドラマまで、さまざまな世界観が混在し、老若男女のファンを楽しませる。またボタンひとつで、1台1台の当日、前日の出玉データが表示。台の選択もアシストしてくれる。

さらには、高い天井、広い通路。長時間腰掛けても疲れにくいチェア。高性能の空気清浄システム。美しいトイレ。休憩コーナーには、雑誌やマンガも用意されるなど、快適な空間作りに向けて工夫もさまざまになされている。 一方、ホール経営のシステム化も進化。刻一刻と変化する稼動状況や経営データを分析しながら、ファンのニーズや心理を分析し、次の一手を打つことが可能になっている。

ギャンブル性から遊びやすさへ、アイディアの時代

ギャンブル性の高い機種や営業方針は、ヘビーユーザーに支持をされてきた。ギャンブル性が魅力の機種が次々と登場し、業界の拡大をひっぱってきた一面も確かにあった。 だがその戦略には限界がある。長い目で業界を安定的に拡大、発展させていくためには、ファンのすそ野を広げる必要がある。すなわち、ライトユーザー、新規顧客の開拓が欠かせないのだ。

実際、パチンコ参加人口は過去10年以上にわたって減少傾向にある。また、スロット機の新規則機(5号機)への移行に伴う投資負担やファン離れなどから、パチンコホール数の減少が加速している。遊技機全体の約4割を占めていたスロット機で、旧規則機(4号機)は新規則機(5号機)に完全移行した。この入れ替えにかかる投資負担および比較的高収益を上げていたスロットからのファン離れにより、財務リスクや経営の巧拙の差が顕在化し、「いい店はもっと良く、悪い店はもっと悪くなる」業界の二極化が進んでいる。

こうしたなか、玉貸料を従来の4分の1に引き下げた低価貸し営業、いわゆる“1円パチンコ”の導入、パチンコ機メーカー側の広告・宣伝の強化により、休眠層(離れていたライトユーザー)や新規層を掘り起こす動きもみられる。

ギャンブル性を超えた楽しみを、いかに提供できるか。パチンコホールの競争は、アイディア勝負の時代に突入したといってもいいだろう。

進む、社会貢献。カジノ議論。真の大衆レジャー化へ向けて。

企業の社会的責任が問われる今、その市場規模にふさわしい業界を目指しての努力も取り組まれている。各社、各県団体による社会貢献活動は年々活発化している。また、カジノ法の実現へのプロセスも着々と進んでいるようだ。

いずれにせよ、もはや既存の業界の枠のなかに閉じこもり、少数派になったヘビーユーザーにたよりきった経営では、勝ち残れない時代になった。

パチンコは今、誰もが楽しめる、本当の大衆レジャーになっていくための重要な過渡期にあるといっていいだろう。

 

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